1週間ほどかけて、北イタリアを探索して来ました。
かつてはオーストリア領だったところで、
「北イタリア」というよりは「南チロル」という風景が見られ ます。
初日からして、泊まったのが「ワイン街道」のアッピアーノ村で、
そのままずっと白、赤の銘ワイン絡みの旅になりました。
そもそも今回は世界唯一の 岩隗山脈ドロミティのロケハンをメインにしましたので、
絵はがきのような月並みな写真ですが、
5枚だけ入れさせて下さい(「風景はダメ」と言っていた トッシー君からはクレームが出るかな)。
その後はフリウリの銘ワインを訪ねて東に抜け、大鍾乳洞とトリエステを見た後、
スロベニア国境を超えて海に面し た村で一泊しました。
いつかはワイン好きな元締めのお恭以下、ハザマ組の皆さんと廻ってみたいと思います。


見てるだけで気分が悪くなるボローニャ郊外の村の鐘楼。あの屋根には僕は絶対登れない。
ワイン街道のアッピアーノの飲み屋の壁一面ワイン。
数えたら400種近くあり「毎日飲んでも1年かかる」と、手に入らない美女軍団を眺める
スケベ男の気 分でなぜか幸せな気分になった。
爽やかな朝、アッピアーノの小道を歩くのは、近くの庭で切ったばかりの赤バラを抱えたシスター、
祭壇に捧げるのだろうか。
イタリア的ではない素敵な日時計。
愕然としたのはホテルの壁にかかっていた刺繍だ。
遠近感、空間がシッカリ出ている。長いこと、廊下で唸っていた深夜。
ああ、何と美しい屋根だろう、背景の山の斜面を想い起こさせる。
坂の街に造られた白い階段、清楚な美しさ。
もう、ほとんど抽象画、作家は雨。
住んでいる人は見られないのが残念な設計。
ここはどう見てもイタリアではない。
コルティーナの教会の屋根壁。経年変化の色がきれいだ。
今回のハイライト、絶景中の絶景、ドロミティのラガツォーイ小屋にて。
まず最初の3枚は大岩隗を左から撮った組写真。
で、3枚目の岩隗の右下にニンゲンを置くと、こういうちっぽけな存在です。
悩んでるんじゃないよ、そこの人!
もう、どうにでもしてくれ!というくらいに絶景が展開する。
俺は神かな、と一瞬思える風景。他の山に感動しなくなるので、
行かない方が身の為な、危険な 領域だから止めときなさい。
幻のワイン「ミアーニ」。
2日前に絶滅した空ビンを証拠として撮らせてもらった。
これを訪ねてきたのでガッカリするも、また来年に来る理由ができて、そ れほど残念ではない。
夢は叶わない方が夢であり続ける。
夕食前の散歩、今夜の食卓へ期待は高まる。
オレンジマリネのイワシと小イカフライ、そして冷えたプロセッコ・・・。
四角い小さな白い大陸を探検し始める幸せなひととき
世界最大の観光鍾乳洞にてデジカメで遊ぶ。
ターナーの絵のような色が出現。
空洞の高さ107m、巨大な空間に声が出ない。
闇と色と影と、何よりも静けさが支配している。
水彩画にしたらこんな感じになるはず。
足を延ばしたスロベニアの海岸にて。
悪天候下、2人の男の孤独ガマン比べ。
顔を上げれば絶景だよ、と言ってあげたかった。
孤独は人をメクラにする。