2月は寒くて、雪も数回。
それでも3月に入ってから春の兆しも見られます。
今回も、ほとんど料理ブログのようになっていますが、ガマンして下さ い。
今年に入ってから、素材の組合わせとか、新しいメニューとかが中心の日々です。


1=ブラックライスに凝っていた時期。
これは魚一口フライとの組合わせ。
噛んでいて飽きが来ない。
2=ブラックライスに黄色いカレーというのが美しい。
味的にも米のウマさと言うか甘さがカレーと対比をなす。
3=日本から、某スーパーカーメーカーの営業の人が出張で10日ほどボローニャに滞在。
日本食が恋しくなったころの祭日に家に来てもらい、
昼は本物カルボナーラ、
午後におしゃべりしながら豚カツ、ハンバーグ、ポテトサラダを作り、
「洋食亭ハシモト」の夕べとなる。
4=その夕べの前に、地元の丘を案内して昼の腹ごなし。
中世からの古城 をカメラ散歩。
クリスマス間近でなぜか庭に自転車のお飾りが。
5=こういう何でもない風景が身近にゴロゴロしていることがイタリアの歴史を感じさせる。
お客さんと撮り歩く途中でちょっと白ワイン。
6=スポットライトのように射す夕陽。
600年の遍歴の顔だ、自信 があるね。
7=古城の入口にある公共墓地。
ボローニャ郊外の丘にある「静かなご休憩処」という感じだから、
地元に引っ越して来たばかりの頃は、自分が ここに埋葬されるのも悪くないな、と思っていた。
8=ついでに隣村の墓地にも行く。
春にはあたり一面、桜が満開だ。
眠るのはここでも良かったかな。
でも今は考えが変わったんだよ。
9=12世紀の村の教会。
マリアに射す夕陽。
そんなに見つめられると 「え、ぼ、ぼく?何も悪い事してませんよ」とドキドキしてくる。
10=甥っ子の誕生日に出前寿司の贈り物。
主役は味噌ラーメンなので、 寿司は前菜扱い。
甥の息子は3才だが、2才くらいから和食に親しんで いる、将来が楽しみだ。
11=その日は大雪で自宅に帰れず、泊めてもらう。
翌日はお礼にギョウ ザを作ることにする。
しかし、抜き型が無い。
どうするか考えながら、とりあえず具を作って行く。
皮を延ばしている とアイデアが浮かんだ。
ネコ缶だ。
12=果糖の缶、高級ネコ缶、ダイエットネコ缶と3個並べてみると、
一 番右のものがギョウザに向いているかなと判断できた。
これを切って行く方法を考えながら生地をこねる。
13=まずは切口の高さを一定にすべく、ペンを固定して缶を回しながら 印を付ける。
14=キッチンハサミで切り込んで行く。
15=バッチリの出来上がり。
仕上がったギョウザと記念撮影。
16=自宅に戻り、自家製カンスイの試験で、手打麺の味噌ラーメン。
だ いぶ進歩したかな。
17=ついでにギョウザも焼く。
ラー油が無いのが残念だけれど、ギョウ ザはレシピが完成したと言って良いレベル。
しかし・・・誰か食べてくれる人が居ないと、張り合いが無いね。
今は どちらかと言うと、作る方に感心が行ってしまっている。
18=例年の、日本からのケーキ職人のVIP通訳で3日間、豚になる。
これは海辺の街での昼食。
生ものの盛り合わせで、北イタリア白ワ インをすいすい。
19=前菜の小鉢。
上から、タラに青リンゴ、ザクロ。
ホタテにからすみ。
マグロにトマト。
20=海の幸パスタ。
唐辛子は揚げてあり、しっぽを切って辛い液を出して、パスタと混ぜる。
イカが柔らかくてウマし。
21=オマール海老にパスタはやはりパッケリ!
噛みしめていると、パス タのうまさがジワジワと伝わって来る。
ここは、絶対にスパゲッティではないな。
パッケリにパキーノトマトという、絶妙の組み合わせ。
22=デザートを4種類食べ比べる。
どれも美味しかったが、こういう危険な事をすると3日で3キロは太るので、できればやらない方が良い。
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26=国際ケーキ、ジェラート見本市を巡る。
お酒やパンやピッツアも展示してあり、胃袋が毎日懺悔しないとならないような危険な会場だ。
27=グラッパはアル中への登竜門かな。
まあ、ダイナマイトと並ぶ、人類の最も危険な発明のひとつであろう。
28=その晩は、これまた、いつもの農民料理。
聖なる豚様盛り合わせだ。
豚が豚を喰っているので「共喰い晩餐会」だ。
29=「もう入らないよ!」というのに、おごそかに炭焼きのバーベ キューが出て来る。
これで2人前!イタリア人の胃袋はどうかしている。
30=Aさんのデモンストレーション風景。
日本職人の技にイタリア人はいつも度肝を抜かれる。
31=これから組んで行くパーツ。
すべて砂糖。
これらを少しずつ組立てて行く、緊張の連続だ。
32=完成間近。
2時間の成果、緊張の一瞬。
33=パドバへ移動し、創作料理を食べまくる。
これは南イタリアのパスタ、オレッキェッテ。
シェフがプーリア州の人だというのでお願いして 作ってもらった。
ツルツル、シコシコ・・・絶品。
34=以下2点、羊とウサギ。
味が強過ぎずバランスが良い。
ワインも3種類を順番に。
4人で食べまくって行ったが、その夜4人メ ンバーのうち、2人が下痢と嘔吐で大変な事に。
同じものを食べて平気だったのが、私:半分イタリア人と、A氏 の奥さん! 
この2人の胃袋はどういうことになっているのでしょう?
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36=パドバの市場を巡る。
素材の宝庫。
つまり、アイデアの宝庫。
これは装飾カボチャ。
37=総菜屋さん。
胃袋至上主義。
38=街で一番有名なケーキ屋さん。
ミルフィーユが絶品。
朝から試食ツアーの開始。
食べたのは・・・例の2人だけだったが。
39=電車でリミニへ。
PCの電源が心細くなったので駅の構内で充 電(盗電?)させてもらう。
そこのゴミ箱の上にPCを乗せれば理想的な環境だぜ,と思ったが壁にかかっている掲示板を見てビックリ!
40=これがその拡大。
ここ20年ほどの間で失踪した人の顔写真ば かり並んでいる。
写真では幼女だったり、女子高生だったりするが、現実問題としてもうそれから10年以上経っているのだから、こうい う写真自体、意味が無い。
いわば「過去の亡霊」。
でも残された側の人間は、あの時点で時が止まっている。
忘れられない、認めたくない大きな傷。
41=世界的に無名な路上音楽家達の記録シリーズ。
この日は新曲の追い込みで、4人が討論しながら展開をまとめあげて行く。
「まずは基本となるリフを確認しよう、こうだぜ」
42=「じゃあ、こういう展開はどうかな?」とクラリネットがテーマを提示する。
43=「はは、それ良いじゃん!、じゃあ、そこにオレがこう、かぶせて 行こうか、どうよ?」
44=「ちょっと、飛ばし過ぎじゃないの、それじゃ?」
45=夜は郊外のパブでライブ演奏会。
ついさっき追い込んだ新曲で幕を開けた。
記念すべきデビューである。
46=まだリフの発展が充分でないのでぎこちなさが残るが、何と言って もオリジナルだからね、今後が楽しみ。
47=ミラノへ。
寿司アーティストの市川さんに寿司技術の教えを乞い に。
繊細で美しい。
48=美しく、おいしい。
49=アボガドのキャタピラ巻き
50=ナビリオ地区のアンティーク市を見に。
なんでもあるが、ビックリ したのは、カバン類の多さ。
さすがファッションの街だ。
51=シャンデリアもいろいろ。
没落貴族の街?
52=河のこっち側はレベルが低い。
ガレージセールという感じ。
53=ワイン抜きいろいろ。
コレクションしたいけれど、先立つものが無 いですな。
54=これは売り物。
さすがに欄干に縛り付けてあった。
昔の自転車って、色っぽかったね。
55=銀のニセモノ。
騙されたふりをして買っても、まあ、後悔はしないかな。
56=銅食器。これもコレクションしたいけれどね。
57=昼は数年ぶり、いや、たぶん20年ぶりくらいで鍋焼きを。
小学生のころに風邪を引いて、うどん屋の出前で食べる、そういう特別なものだった。
オフクロが「おかめ」を取っていたのは、鍋焼きが高かったから?