2000.10月のピックアップ作品
Aクラス 鈴木 | Aクラス 林 |
プレスして曲げただけの簡単な技法ですが、目的意識のはっきりした作品です。葉っぱの葉脈をおもしろくデザインしてあります。平らな底もきっちりとできていて、使いやすそうなお皿に仕上がりました。 土は「間」の粘土。釉薬は白マット。へこませたところに織部を筆で置いています。 酸化焔焼成。 |
これも切込みを入れて立ち上げただけで形を作っている作品ですが、イラボ釉と白マットの釉薬の掛け方がうまくいきました。 特にイラボ釉の掛け方がうまい。 もう少し大きさがそろえば、なかなかなものです。 |
E-3クラス 関 | Mクラス 長坂 |
生化粧の掻き落とし。のびのびとした曲線で作られたデザインはスピード感があってよい。下書きのできない状態で の作業なので、その技量が伺える。 本体も使い勝手のよさそうな軽さに仕上がっている。 石灰釉、還元焔焼成。 |
大賞展2位の実力者。この前まで,E-4クラスに在籍。 ひとつのピークにたどり着いた感じ。 釉薬の濃さもちょうどよく,青磁の色に深みがある。 これからの作品も楽しみだ。 |
E-4クラス 長谷 | E-4クラス 伊藤 |
筒に巻いて作る板作りのコーヒーカップ。 土の選択、釉薬の掛け方、どれをとっても出来上がり がイメージされています。よくコントロールされた作品です。 表面には細い線描があり、透明釉が筆で塗られています。 取っ手もおしゃれで現代的なデザインに仕上がりました。 |
正確なろくろびきで出来上がった蓋物。 土ものでは少し繊細過ぎる感がありますが、 下のイラボの感じと、蓋の精密な絵付けが不思議に マッチした作品です。 |
E-1クラス 中山 | |
安定した作りの余裕さえ感じられる作品。 デザインはこの人独特な技法でまとめあげています。 型紙を切る技術は、それだけでたいへんな技です。 それをうまく焼き物に取り入れ、 すっかり自分のものとしています。 |